桜空
―これでよかったんだ。
空にはきっと、もっと素敵な恋人が見つかるはず。
私じゃなくても…
ただ、最後にせめて剣でだけは空と繋がらせて…
全力で戦わせてほしい。
きっとそうすればそれは私の生きる力になるから…
これからきっと自分は姫なんだって自覚して生きていくから…
本当言うとね、私、空以外と恋なんてしたくない。
他の男なんていらない。
ただ…空が欲しかった…
ただそれだけなのに…
この姫という運命は私をそこまで縛り付けるのね…
好きな人と一緒になることさえ、許してはくれないのね…