桜空
「はぁーっ!!!!!」
ドォッ……!!!
「―――勝者!!水野!!」
―――負けた?
この私が……?
私は自分の体を見ると確かに空の剣が私のお腹に当たっていた。
「……ありがとうございました」
空は私にそう言うと手を差し伸べてきた。
――パァンッ!!
「……いい気にならないで…たかが一回勝ったくらいで…」
私は立ち上がると剣を使用人に渡し、その場を去った
「桜……」
残された空は愛おしそうに去っていく桜をいつまでも見つめていた…