桜空
「ちょっと痛い目に合わなきゃ分かんねぇみたいだなぁ…」
私の回りにぞろぞろと男共が集まる。
そして男の1人が私の腕を強く掴んだ
「いたっ…!!やめ――」
――とその時。
「その手を離せ」
後ろから低い声が飛んできた。
「な、なんだお前は――」
そこに立っていたのは…
「空!!」
空は腰に刀を差し、凛とした表情でこちらを見ている
「痛い目に合いたくなかったらさっさとこの場から失せろ」
空はいつもより低い声で言う。
「うっ…うっせぇ!!んな生意気なこと言ってっとこうだぞ…」
男は私の首に短剣を突きつけた
「なっ…やめろ!!離せ!!
その子にだけは何もするな!!俺はどうなってもいい!!」
空は必死にそう言った。
「なんだぁ?こいつ、この女の男か?どうしようかなぁ…」
「やめなさいよ」
私はその男に冷たく言った
男はちょっとびくついた感じに私を見る。
「なっ……生意気なこと言ってんじゃねぇ!!おい、その男!!刀一回でも振ってみろ、この女の命はねぇぞ!!お前ら!!やれ!!」
その男の合図で仲間が空に向かっていく。
やめて!!!!
空を傷つけないで!!