桜空
大切なモノ
「――なぁ桜、俺頑張って城の剣士になりたいと思ってるんだ。」
「えっ…城の剣士に!?」
空はゆっくり頷いた。
ここはいつもの草原。
空と会う一番いい場所だ。
「でも……城の剣士ってなるのはすごく大変じゃなかったっけ…?」
城の剣士になるには厳しく辛い強化稽古に3年間耐え抜き、それかつとても難関な試験に合格しなければならない。
「だっ…大丈夫なの!?空」
私は心配しながら言った。
「だーいじょうぶだって!!俺男だしもっと剣術磨きたかったしな!!」
「確かに…そうね」
私は下を向きながら言った
「そんな顔すんなよ〜!!それに俺が城に入れば一緒にいられるんだぜ?」
あ…確かにそうだ。
「じゃあ…頑張ってみて!!でも無理だけはしないでね」
「おう」