桜空
「悔しくないわけ!?理不尽な理由で親殺されて…それでしょうがないなんて言ってられるワケ!?蘭はそんな弱い人間じゃないでしょ!?しっかりしなさいよ!!」
「そんなこと言ったって…どうしようもないんだもん!!しょうがないって言うしかないじゃない!!」
蘭は涙目で言った。
許せない……
蘭の両親を殺した悪党ども……
「蘭…安心して……このかたきはとってあげるから…」
「……え…?」
「蘭は何もしなくていいわ…昔からのよしみでしょ、これくらいやらせてちょうだいよ」
私は蘭に微笑んだ。
「桜……でも…」
「だって蘭、剣も何も出来ないでしょ?(笑)」
「そ、そうだけど…」
「じゃあウチに任せて!!久喜家がなんとかするわ。」
私は蘭の肩をポン、と叩いた。
「ありがとう…桜」
蘭は俯き加減で言った。