桜空

「――え?中田屋の主人と奥さんが?」



「うん、なんか中田屋の資産を恨んだ悪党に殺されたらしくて……まだ犯人がハッキリしないの」



「そうなのか…なんか気の毒だな…確か中田屋の娘さん、桜と同い年だろ?」



「うん、てか私蘭と友達だしね」



「あ、そうなんだ」



そして…本題に移った。



「それでね、空…ほんとに申し訳ないんだけど…」



「悪党に乗り込むのか?」



えっ……
なんで分かったの!?
超能力!?



私があからさまにびっくりしているので空は微笑んだ


「もう桜の考えてることくらい分かるよ(笑)桜は友達思いだから蘭ちゃんを助けたいんだろ?」



空は腰に手を当てて優しく言った。



「うん……蘭、お父さんとお母さんのこと大好きだったのよ…だから尚更落ち込んでて…ウチみたいに冷めた親子関係じゃなかったからますます助けてあげたくて…」



私はうつむきながら言った


するとフッと微笑むと私の身長に目線を合わせるように少し屈んだ。



「分かった。桜の気持ちはよく分かったよ。んじゃ俺はどう協力すればいい?」


「ありがと…えっとね、空は私達と一緒に戦って欲しいの。空、剣術すごく優れてるし。」



「そか。分かった!!救ってやろうぜ!!蘭ちゃん!!このままうやむやにされちゃ、たまんないしな!!」



「うん!!ありがと空!!頑張ろうね♪」



「おう!!」



私達は笑い合った。



蘭。待ってて。
すぐに楽にしてあげるから!!
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