桜空
「……確かに…そうだな…お前は取り返しがつかない事をしたんだ。蘭ちゃんを好きでいる資格はない。」
空はしっかりした口調で言った。
「……はい…。作用でございます…しかし、この思いを伝えるだけ…これだけはお許しくださいませんでしょうか…お願いします!!」
新条は土下座をした。
でも――
「ふざけんじゃないわよ…あんた自分のした事の罪の重さを全然分かってないじゃない…サイテーね…蘭はアンタの顔なんて見たら吐き気がするわよ」
私は憎しみと悲しみがこもった声で言った。
「……あなたには奉行所に行ってもらうわ。とにかく一度通報しないとだし。」
「はい…」
新条は弱々しい声で言った
殺せないのだろうか…
もし殺るなら私が申し出たいくらい憎い。
コイツが憎い…!!!
人の命を我が物顔で奪ったコイツが…
蘭が好きだなんて今さら言ってるコイツが…!!!