桜空

この勝負、蘭のためにも絶対に負けるわけにはいかない――…!!!



「じゃあ勝負は明日の夜・7時に城の道場で。いいかしら?」



「おう、望むところだ」



新条が腕を組みながら言った。



――しばらくして、城。



「桜!!ほんとに大丈夫なのかよ、あんな条件付けて…」



「だーいじょうぶ!!これから空や海にも剣の稽古付き合ってもらうし!!」



「私達は付き合ってもいいけど…私達程度の剣術でも大丈夫なの?」



海が心配そうに聞いてくる。空も頷いている。



「大丈夫よ!!なんたって私は姫なんだし、海は武士家・成宮家の跡取り娘、空は私にも勝っちゃう城下町の剣術の達人なんだから!!」


私は元気に言った。
ちょっと強がってたかもしれないけれど…



「なぁ桜」



空に名前を呼ばれ顔を上げると予想以上に空の綺麗な顔が近くにあってびっくりした。
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