ある昼休の会話Ⅲ
ある昼休の会話Ⅲ
「ううううう~~~~!!」
お昼休み。
誰もがにぎわうこの時間に。
突然マミの鳴き声が教室に響いた。
「ちょ、何泣いてんのよ!マミ」
すかさずマミの席にいき
大声で泣き叫んでいるマミの背中をたたく。
最近彼ができたらしいマミ。
もしかして・・けんかした?
それとも・・別れ話まであがったとか?
「悲恋だよ~~悲恋!!カナちゃん!人魚姫って悲恋だったんだね!!」
泣きながら童話「人魚姫」の本を持ちながらあたしに抱きついてきた。
「あたし、知らなかったよ。人魚姫の気持ち!」
気持ちってね・・
「それは童話のお話でしょ?」
「違うよ!!童話だけど!!小さい頃に読むお話と、
今読むお話はぜんぜん感じ方が違うの!!」