ある昼休の会話Ⅲ
ほら~~~~!佐野さん来ちゃったじゃない!!
しかもなんか今日はいろいろ本を持ってない?
「人魚姫の王子はね。人魚姫が運命の相手のはずなのに、
たまたま近くにいて発見した娘を運命の相手だと勘違いして結婚するのよ?」
ま、、まぁ確かに。
人魚姫は陸にあがることはできなくて
砂浜の近くに王子をおいて
誰かが助けに来てくれるのを待ってたんだよね。
人間になることと引き換えに人魚姫は声も失ってしまって。
そして最後に助けてくれたのはまったく違う女の人だって思って。
その人と結婚をするんだ。
そして人魚姫は・・
「もどかしいわ!!」
佐野さんが珍しく怒ってる。
「けなげだよね~~~」
「本当よ!!もう王子の馬鹿って言ってやりたいわ!!」
あっさりばっさり切っちゃう佐野さん。
でも・・これ一応童話のお話なんですけどね。
「王子、といえばさ~~」
ひょっこり顔を出してきた橘さん。
またこのメンバーが集まったか・・