ある昼休の会話Ⅲ
仕方ない
今回も黙って聞いとく・・
「シンデレラ姫の王子ってさ~はっきり言ってストーカーじゃない?」
は?
「そうなの?」
今度はシンデレラ?
しかもなんという言われよう・・
可哀想に・・
「だってそうでしょ?たった一回踊っただけなのに
その人の靴がぴったり合うまで探し回ったなんて、
今じゃストーカーの域だよ。訴えられるって」
「でも王女になれるならいいんじゃない?」
あたしの質問に
「はぁ。これだからカナちゃんは・・」
橘さんがあきれてる。
「でもさ~。思ったんだけど、シンデレラが住んでたのって田舎町だったのかな?」
マミが不思議そうに手を挙げて質問した。
「だっておかしくない?シンデレラと足が同じ人なんてたくさんいそう」
「でも魔法使いが作ったのはたった一つ、
本当にぴったりのサイズの靴だったんじゃない?」
「もう執念よね~」
「でもさ~よくよく考えたら・・シンデレラの王子よりもやばい王子いるよ・・」
橘さんの言葉に
「え?誰々!?」
なんて興味津々に聞いてくる。
「白雪姫に出てくる王子よ」