スー
彼女のことは自分の姉ながらもよくわからない。私が近づくと、私のことを避けた。
でも今考えてみるとそれは私が自分の近くにいることでいじめの巻き添えを食らわないように配慮していたのかもしれない

お父さんにもお母さんにもスーは心を開かなかった。食事は犬みたいに1人で隠れて食べていた。
たまに、スー、と呼び掛けると、にやにやしながら「わん!」と応えた。どうしていいかわからなかった

< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop