甘くも苦い誘惑に溺れて


「…どうして…今更…」


「…今更なんかじゃない。…じゃあ聞くけど…優菜は本当に俺の事が好き?」




真っ直ぐ私を見つめる視線がすごく冷たくて…。



何だか拓也じゃないみたいで…



初めてみた…こんな拓也…。




「…好きだから…結婚するんじゃないの?拓也は違うの?」


「……嘘だ…。優菜が好きなのは…俺じゃない…彰だ」




それは、あまりにも唐突に私の胸に突き刺さる言葉だった…。



< 223 / 340 >

この作品をシェア

pagetop