甘くも苦い誘惑に溺れて


「…高校一年の時…彰がニューヨークへ行った時の事…覚えてる?」


「…ええ。…もちろん」



急に私達の目の前から居なくなったのよね…。



あの時の事は今でも鮮明に覚えているわ。




「…本当はな…俺、彰がニューヨークへ発つ事…知ってたんだ…」


「……え」


「…先生と彰が話してたのを聞いてさ…知ってた…」




それはあまりにも衝撃的な言葉だった…。



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