甘くも苦い誘惑に溺れて


「……彰は……帰った…の?」


「…ううん。ずっと、私達の傍に居てくれてて…今日、夕方の便で帰るのよ」


「…優菜……空港…行って」




拓也…?



どうして…。




「…い、嫌よ。私、行かない。拓也の傍に居たいから…」


「…頼むから……行って欲しい……アイツ、優菜に…会う為に……こっちへ来たんだ…」




何…それ…どういう事…?



私に…会う為…?



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