甘くも苦い誘惑に溺れて


「……婚約破棄したのは……優菜の事が…好きだから…」




そんな…。



そんなの…嘘よ…。



彰ちゃんは…私の事を何とも思ってない筈…。



「う、嘘よ!…そんなの嘘…」


「…本当、だよ……俺…アイツと会ったからさ…」


「……………」


「…あまりにも…迎えに来るの遅いからさ…一発…ぶん殴ってやったよ…」




拓也は微かに笑顔を見せる。



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