甘くも苦い誘惑に溺れて
食事が終わると私達は夜の繁華街をブラブラ歩いていた。
「式場も見に行かなきゃな。次のデートで見に行こうよ」
「ええ。そうね」
拓也との未来が着々と見えて来てるのね。
拓也とは小さい頃からずっと一緒だった。
拓也はどんな時も私の傍に居てくれたっけ。
私が寂しい時や泣いてる時はいつも、傍で慰めてくれた。
ちゃんと、覚えているからね。
過去の事はお互いにあまり話さないけど、私の胸にちゃんと残っているから。