芸能人のカレ
「なーなー」
…無視
「アーヤちゃん♪」
……無視
「こっち向いてや〜」
…さすがにうざい。
勢いよく教室を飛び出して
ずっと着いてくる
回りの目もあるし
外に出たら付いてこないと思ったのに
さすがにイライラも限界
「アヤちゃーん?」
「あーもー!!!なによ!?
私なんかよりも、可愛い子なんて
いっぱい居るでしょう?!」
あんまりにもしつこいから
思わず大きな声で本音を言ってしまった
はっとして見た顔は、
さっきまでの笑顔じゃなくて
真剣な眼差しを私に向けていた