芸能人のカレ
「お前が邪魔なんや!!」
初めて聞いたリョータの怒った声に
ビックリしてるうちに楽屋で2人っきりになって
きつく抱き締められていた
扉を激しく叩く音もうるさくないくらい
自分の心臓の音がうるさい。
「もういいよ…リョータ。離して」
優しくされるのも…なんだか辛いし
両手に力いっぱい込めて突っ張る
でもやっぱ男の力には叶うわけなくて
リョータの抱き締める力が強くなるから
簡単に引き寄せられる
「ごめん。アヤちゃんごめん。
紫音さんかとは何もないから!!
ただの先輩やから」
「…そんな事で許してほしいの?」
もっと言い訳しなさいよ
ただの先輩とそんなことまで
しないでしょう?