灰かぶり姫 -spinoff-
それはあまりにも突然だった。
中2の冬休み。
しかも、それももう終わるという時の事だ。
「雪。あのな、家引っ越す事になったんよ」
夕食の席で突然そう切り出した母親。
「………はぁ?」
「お父さんの会社が大阪だけやなくて、関東にも展開する事になってなぁ。やから、中3からは向こうの学校通う事になるからね」
「は?ちょっと、待ってや!いきなりそんなん言われても困るわ!」
だけど、俺が何を言おうと父親も母親も兄貴ですらも聞く耳を持ってはくれなかった。
実際、中学生の俺がどんなに駄々をこねたところで、何かを出来るわけでもなかったのかもしれないが。
中2の冬休み。
しかも、それももう終わるという時の事だ。
「雪。あのな、家引っ越す事になったんよ」
夕食の席で突然そう切り出した母親。
「………はぁ?」
「お父さんの会社が大阪だけやなくて、関東にも展開する事になってなぁ。やから、中3からは向こうの学校通う事になるからね」
「は?ちょっと、待ってや!いきなりそんなん言われても困るわ!」
だけど、俺が何を言おうと父親も母親も兄貴ですらも聞く耳を持ってはくれなかった。
実際、中学生の俺がどんなに駄々をこねたところで、何かを出来るわけでもなかったのかもしれないが。