灰かぶり姫 -spinoff-
「雪ちゃん、昨日のチョコ今日もあるんだけど……いる?」



上目遣いにこちらを見る彼女。


そんな物を見ても何とも思わない自分。


昨日までならそれでも彼女を人気の無い場所まで連れていったかもしれない。


だけど、何となく昨日のチョコと梅の混ざり合った不味い味が口内に広がった気がした。



「あー…ごめん。今日は甘い物食べる気分ちゃうねん。またそのうち頂戴な?」



こんな言葉で無下にする事もしない自分はきっと最低なんだとわかってる。






その後、登校してきた美姫ちゃんに思いっきり頼みこめば優しい美姫ちゃんは了承してくれた。


そして、その日から美姫ちゃんに勉強を教えてもらい俺は何とか補修3つでテストを終える事が出来た。
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