灰かぶり姫 -spinoff-
3
夏休みに入り、最初の何日間かは3つの補修で全て潰れてしまった。
終わったその日に新幹線へ乗り大阪へと向かう。
実家のあった場所の近くに祖父母の家があるから、大阪に居る間はそこで世話になろうと決めていた。
大阪につき、一度大きく深呼吸をする。
聞こえてくる雑音が当然だけど全て関西弁で、何だか懐かしく思えてしまった自分。
知らない間に向こうに染まっていたのかもしれない。
この夏休みの間にこっちへの未練を全てうち切る事が出来ればこれからはもっと染まっていけるのだろうか。
そんな事を考えながら祖父母の家へと向かった。
「雪ちゃん、久しぶり!えらい大きなったねぇー」
昔と変わらずにこやかに笑いかけてくれた祖母。
昔から会う度にこの言葉をかけてくれて、これを聞く度に何となく気恥ずかしい思いがしてた。
「疲れたやろ?ゆっくり休みや」
「あー、ばぁちゃんゴメン。俺今からちょっと友達んとこ行くねん」
「あぁ、そうなんか。ほな、気ぃつけて行くんやで?夕飯時に帰っておいで」
昔はいつまで経っても子供扱いされる事に抵抗を感じていた。
それでも、引っ越して滅多に会えなくなった今となっては素直にその優しさを受け取る事が出来る。
「ありがと、ばぁちゃん。ほな行ってくるな」
終わったその日に新幹線へ乗り大阪へと向かう。
実家のあった場所の近くに祖父母の家があるから、大阪に居る間はそこで世話になろうと決めていた。
大阪につき、一度大きく深呼吸をする。
聞こえてくる雑音が当然だけど全て関西弁で、何だか懐かしく思えてしまった自分。
知らない間に向こうに染まっていたのかもしれない。
この夏休みの間にこっちへの未練を全てうち切る事が出来ればこれからはもっと染まっていけるのだろうか。
そんな事を考えながら祖父母の家へと向かった。
「雪ちゃん、久しぶり!えらい大きなったねぇー」
昔と変わらずにこやかに笑いかけてくれた祖母。
昔から会う度にこの言葉をかけてくれて、これを聞く度に何となく気恥ずかしい思いがしてた。
「疲れたやろ?ゆっくり休みや」
「あー、ばぁちゃんゴメン。俺今からちょっと友達んとこ行くねん」
「あぁ、そうなんか。ほな、気ぃつけて行くんやで?夕飯時に帰っておいで」
昔はいつまで経っても子供扱いされる事に抵抗を感じていた。
それでも、引っ越して滅多に会えなくなった今となっては素直にその優しさを受け取る事が出来る。
「ありがと、ばぁちゃん。ほな行ってくるな」