灰かぶり姫 -spinoff-
どうか、2人がこれまで通りに並んで歩いていけますように。



そんな事を思いながら部屋へと戻った。


それから、俺の携帯に美姫ちゃんから電話がかかってきたのはしばらく経ってからだ。


純と話しが出来たかどうか訊ねれば「今まで通り」だと言う。




だったら良かった。


君が望んだ事を手伝ってやれたのなら。


あまりにも不器用な2人。


見ていると思わず手を貸したくなってしまうぐらいに。


それでも、大切な友人である君が今の距離を保ちたいと言うなら、それを守ったままで出来る範囲のおせっかいをさせてほしい。

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