灰かぶり姫 -spinoff-
クラスの皆が息をのむのが聞こえてきた。
正直、純の考えてる事がわからない。
本人に伝える事すらせずにクラスの皆の前で言うなんて何を考えてる?
どうするつもりだ?
それは純の次の言葉でわかった気がした。
「大体姫は俺の事嫌ってるし。なぁ?」
まるで「嫌いだと言え」とでも言いたげな言葉。
前に美姫ちゃんから聞いていた2人の間に起きた出来事。
もしかしたら純はその時の事を再現しようとしてるんじゃないか?
自分と美姫ちゃんの立場をそっくり入れ替えて。
美姫ちゃんは戸惑っているのか答えようとしない。
いい加減周りの皆も野次をとばすようになってきた。
それに反応したのは野沢ちゃんだった。
「…ちょっと、皆、いい加減に…」
その彼女を押さえ、制止させる。
「雪ちゃん?!」
「まだや」
「え?」
「最後まで見守ったらなあかん」
美姫ちゃんの親友として、心配する野沢ちゃんの気持ちはわかる。
けど、今は見守る時なんだと思った。
俺の言葉に諦めたのか、野沢ちゃんは心配そうな顔を美姫ちゃんに向けつつも、もう口を挟む事はしなかった。
正直、純の考えてる事がわからない。
本人に伝える事すらせずにクラスの皆の前で言うなんて何を考えてる?
どうするつもりだ?
それは純の次の言葉でわかった気がした。
「大体姫は俺の事嫌ってるし。なぁ?」
まるで「嫌いだと言え」とでも言いたげな言葉。
前に美姫ちゃんから聞いていた2人の間に起きた出来事。
もしかしたら純はその時の事を再現しようとしてるんじゃないか?
自分と美姫ちゃんの立場をそっくり入れ替えて。
美姫ちゃんは戸惑っているのか答えようとしない。
いい加減周りの皆も野次をとばすようになってきた。
それに反応したのは野沢ちゃんだった。
「…ちょっと、皆、いい加減に…」
その彼女を押さえ、制止させる。
「雪ちゃん?!」
「まだや」
「え?」
「最後まで見守ったらなあかん」
美姫ちゃんの親友として、心配する野沢ちゃんの気持ちはわかる。
けど、今は見守る時なんだと思った。
俺の言葉に諦めたのか、野沢ちゃんは心配そうな顔を美姫ちゃんに向けつつも、もう口を挟む事はしなかった。