灰かぶり姫 -spinoff-
2人の会話を聞いているうちに、少し泣きたくなった。


悔しいわけでもなく、悲しいわけでもなく。


ただただ嬉しくて。


隣を見ると野沢ちゃんも優しく微笑んでいて、俺と同じ気持ちなのだと知る。



「野沢ちゃん」


「んー?」


「よかったな」


「うん」


「…俺らも付き合っちゃおか」


「え、やだよ」



…即答か。
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