空を越えて...
第一章
真っ暗な闇の中…
気づけばあたしはそこにいた
暗くて何も見えない…
怖いーーー…!!
辺りを見回しても誰もいない。
すると何処からか声が聞こえてきた…
「早くおいで…こっちにおいで……」
それは言葉では言い表せないほどの恐ろしい声で…
それと同時に何かの気配を感じ後ろを振り向いてみるが何も見えない。
どんどん近づいてくる気配に怯えながら自分の腕で肩を抱いた。
誰か…誰か助けてーーーーー…
そう思ったとき…
目の前に眩しいくらいの光が現れた。
気づけばその光に向かって走っていた。
光まで後少しというところで誰かに腕を掴まれ光の中へ引き込まれた…ーーーーー。
まだ明るさに目が慣れていない為、その人の顔はよく見えない。
しかし容姿からして男の人だという事は分かった。
その男の人はあたしを優しく抱きしめた……ーーーー。