人肌恋しくて
ピンポーン



「へーい」



玄関の向こうから彼氏の声が聞こえた



ガチャッ



「どうしたんだ?めずらしいな」



滅多にここには来ない私がいる事にビックリした顔



「秋だしね」



人肌が恋しい、会いたかった が言えなくて遠回しに言った



「そりゃあ、まぁ、…10月末だしな。……あがってくんだろ?」



「…うん。ケーキも買ってきた」



そう言って目の前に彼の好物であるケーキの入った箱を見せた



「サンキュー♪」



彼は受け取ると喜びながら奥へと歩き始めた





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