空色
第一章*出会い
君に出会って苦しくて切ない恋をしたのは中学生の頃…。
桜が咲き暖かい風が吹きはじめた頃。
私…《國井アミ》は中学生になった。
真新しい制服に身を包み、家を出た。
家のドアを開けると少し強い風が吹き髪がなびく。
『今日から中学生かぁ、なんだか大人になった気分だな』
校内に入ると下駄箱の辺りにたくさん人が集まっていた。
そこにはクラス表が貼ってあるからだ。
私も向かおうとしたら後ろから声がした。
『アミーおはよ』
それは友達の“まい”だった。
『まい、おはよー。クラス表見た?』
『ううん、まだ』
『一緒に見に行かない?』
『うん、いいよ』
私とまいはクラス表が貼ってある下駄箱に向かった。
人混みの中に無理矢理入って行く。
私の入学する中学の一学年は七クラスあるから、まいと同じクラスになる確率が低い。
まいと同じクラスがいいなぁー。
『えーっと…あった!私は6組だ。アミは何組?』
『私は…2組だ…』
がっかり…まいと同じクラスじゃないのはもちろん。
同じクラスの人の名前を見たけど、仲のいい友達の名前が一つもなかった。
『クラスわかれちゃったね…』
『アミ…とりあえず教室行こっか!』
『うん…』
まいがわざと明るく接してるのがわかった。
私が静まり返ったからだと思う。
階段を上がって行くと、廊下でみんなが話をしていて、廊下にはたくさん人がいた。
あと、もう一つ残念なことがあった。
私のクラスだけ他のクラスの場所と離れていたこと。
これじゃあなかなかまいに会いに行けない。
『じゃあねアミ』
『うんバイバイ』
私は少し落ち込みながらゆっくと教室に向かった。
私のクラスの前には全く人がいなかった。
静かだし。
他のクラスの前にはあんなに人がいるのに…。
桜が咲き暖かい風が吹きはじめた頃。
私…《國井アミ》は中学生になった。
真新しい制服に身を包み、家を出た。
家のドアを開けると少し強い風が吹き髪がなびく。
『今日から中学生かぁ、なんだか大人になった気分だな』
校内に入ると下駄箱の辺りにたくさん人が集まっていた。
そこにはクラス表が貼ってあるからだ。
私も向かおうとしたら後ろから声がした。
『アミーおはよ』
それは友達の“まい”だった。
『まい、おはよー。クラス表見た?』
『ううん、まだ』
『一緒に見に行かない?』
『うん、いいよ』
私とまいはクラス表が貼ってある下駄箱に向かった。
人混みの中に無理矢理入って行く。
私の入学する中学の一学年は七クラスあるから、まいと同じクラスになる確率が低い。
まいと同じクラスがいいなぁー。
『えーっと…あった!私は6組だ。アミは何組?』
『私は…2組だ…』
がっかり…まいと同じクラスじゃないのはもちろん。
同じクラスの人の名前を見たけど、仲のいい友達の名前が一つもなかった。
『クラスわかれちゃったね…』
『アミ…とりあえず教室行こっか!』
『うん…』
まいがわざと明るく接してるのがわかった。
私が静まり返ったからだと思う。
階段を上がって行くと、廊下でみんなが話をしていて、廊下にはたくさん人がいた。
あと、もう一つ残念なことがあった。
私のクラスだけ他のクラスの場所と離れていたこと。
これじゃあなかなかまいに会いに行けない。
『じゃあねアミ』
『うんバイバイ』
私は少し落ち込みながらゆっくと教室に向かった。
私のクラスの前には全く人がいなかった。
静かだし。
他のクラスの前にはあんなに人がいるのに…。