空色
『國井って字も絵も上手いな』

急に私の手が止まった。

『…でいい』

『ん?』

『國井じゃなくてアミ…でいいから』

私何言ってんの?

『お…おお!じゃあ俺のことは翔でいいよ…』

宮本君が顔を赤くし照れながら言う。

『うん』


『もしかして恋でもしちゃった?』

池ちゃんが言った言葉が頭の中でよみがえる。

恋…私が…翔のことを好き…?

いやないない。

チラッ

自然と私は翔のことを見てしまった。

『ん?どうした?』

ずるいよ…いきなりそんな笑顔みせるなんて…

ドキドキしちゃうじゃん。


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