空色
ザーッ

激しい雨の中私と…翔は1つの傘の下を2人で歩く。

つまり相合い傘。

相合い傘!?

そーだこうゆう状況を相合い傘っていうのかー。

あ…今肩触れた。

私の体温がグングン上がる。

何か意識してきちゃった…。

心臓の音…翔に聞こえちゃうかも…

ん…?

翔の肩濡れてる。

私の肩は?濡れてない…

『ん…』

私は翔の方に傘をグイッと押した。

『わ!何だよ急に…』

『だって翔の肩濡れてるんだもん』

『別にいいよ。これじゃあアミの肩が濡れだろ』

『いいよ。これくらい』

『俺がやなの』

そう言って翔が私の方に傘を押した。

そしてまた。無言のまま、家に向かった。

『じゃあな』

『うん。バイバイ』

もう家に着いしまった。

翔がドアを開けようとした時

『あ…ありがとう』

と、一言いい私は顔を赤くしながら急いで家に入った。

『あらお帰り。濡れなかったの?』

お母さんが何か言ったみたいだったけど私は走って部屋へと向かった。

部屋のドアを閉めると私はその場に座りこんだ。

『ヤバイ…何だろこの気持ち…』

この時の私はバカだった。

もっとはやくこの気持ちの意味に気づいていたら、あんなことにならずにすんだのに…


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