空色
今日の夜、私はずっと上の空だった。

夕食の時も、お風呂に入っている時も、ずっと考えているのは翔のこと。

ベットに入ると翔のあの一言を思いだした。


『俺がやなの』

あの時は何とも思わなかったけど今思えばドキッとする一言だったなー。

考えただけでもドキドキして来た。

早く寝よ。


『アミーおはよ』

学校に入り1番初めに声をかけたのは池ちゃん。

『おはよ…あれ?みくは?』

『まだ来てないみたいそのうちくるんじゃないかな?』

みくのことを話ていたら教室のドアが開いた。

『アミー、池ちゃんおはよー』

マスクを着けた鼻声ので挨拶をするみくだった。

『みく!おはよ…どうしたの?凄い鼻声だよ』

『急に花粉症になっちゃって…』

『大丈夫かい?』

『うん…』

『小野坂ー7組の鈴木佑久が呼んでるぞ』

『鈴木佑久?誰?』

みくは誰か分からないみたいだけど、佑久?とかいう奴の元へ行く。

『誰だろ鈴木佑久って?池ちゃん知ってる?』

『知ってるよ』

『え!?知ってんの!』

『うん。うちの小学校では有名だったよ。』

『ふーん。私は中森小だったからなー』

『みくは福島からの転校生だもんね。』

『ところでなんで佑久っていう人有名なの?』



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