空色
教室のドアをゆっく開け、何も言わずに教室に入った。

黒板には席表が貼ってあり、私は席表を見て自分の席に座った。

『本持って来ててよかった』

私は自分の持って来た本を読みはじめた。

私の好きな恋愛小説。

私もこんな恋がしてみたいなー。

そんなことを考えながら読んでいたら、私の前の席の女の子が話かけてきた。

『ねぇねぇ、何の本読んでるの?』

わぁー可愛い子。

背丈低いかな…?

『あ!えっと…リフレインっていう本だよ』

『面白い?』

『うん、すごく!』

思わず大声で言っしまった。でも教室にはほとんど人がいなくて注目されることはなかった。

『本が好きなんだね。私も本好きなんだ』

女の子は軽く笑い、笑顔を見せた。

笑顔が可愛い子だなぁ。

『私、小野坂みく。よかたら友達になってくれないかなー?』

私は嬉しいかった。そして迷わず答えた。

『うん、いいよ!私は國井アミよろしくね』

『こちらことそよろしくね。私のことはみくって呼んで』

『じゃあ私のことはアミって呼んで』

『うん』

そのあともたわいない話で盛り上がった。





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