空色
『いらっしゃいませー』

私達は1番奥にある席に座った。

私達は飲み物を頼んだ。

飲み物がくると、私達は無言で飲みはじめる。

優…何も話さないなぁー…

『ねぇ…優って好きな人いるの?』

『はあ?何だよ急に…』

『いるの?』

『…いるよ』

『そうなんだ…』

『何だよ急にそんなこと聞いてくるなんて…おまえって俺のこと好きなわけ?』

その言葉を聞いた瞬間、私は顔が真っ赤になった。

胸の鼓動も高鳴る。

ガタッ!!

私は席を立ち上がった。

『ご…ごめん!』

私は走って店を出た。

『おい!待てよ』

後ろからは優が追いかけて来る。

『おまえ俺のこと好きなのか?』

恥ずかしい…こんな自分が…優のことは好きだよ。

でもそれが言えないから自分が嫌になる。

パシッ!

私は優に腕を捕まれた。

そしてグイッと引き寄せられた。

そしてあなたは私にキスをした。

『俺も好きだから…だから付き合って…』

…嬉しくて涙がこぼれ落ちる。

『…はい…』


ザーッ…

急に雨が降ってきた。

『走るぞ…!』

そう言うとあなたは私の手を掴み走り出した。

雨で体が濡れ、寒かった。

でも幸せだった。


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