空色
と、言うことで私は翔と帰ることになった。

静かだなー…

喋らないと…

『あの…』

『あのさ…』

『え?』

『あ?』

私と翔の声が重なった。

『先に言っていいよ』

私の話はあとからでも大丈夫だし…

『俺、アミから告白の返事もらってないんだけど』

『…ごめん…』

『…そっか…!それがアミの気持ちか…』

そう言うと翔が走ろうとした。

『ま…待って!』

私は翔の腕を掴んだ。

『誤解しないで…違うから!』

『え?じゃ、何で“ごめん”?』

戸惑っている翔に私はズバッと言った。

『い…今は告白の返事には答えられないの…まだ気持ちが落ち着いてないっていうか…』

翔はその場に座りこんだ。

『はは…てっきりふられたかと思った…』

翔はそのまま話を進める。

『じゃあ俺のこと…嫌いでは無いんだな…?』

コクッと私は頷く。

『俺のこと好きになる可能性もあるんだな…?』

私はまたコクッと頷いた。

その瞬間あなたはまた私のことを抱き寄せた。

『翔…?』

『好きだ好きだ好きだ…!』

『どうしたの急に…?』

いきなり“好き”と言っきた翔に私は少し戸惑った。


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