空色
『そう言えば鈴木君とみくって知り合いなんだよね?』

『あーうん。まあ…あと俺のこと鈴木君じゃなくて佑久でいいよ…みんなも』

『うん』

佑久いい人だなぁー

モテるのがわかるような気がしてきた。

『今度から佑久も俺達の仲間だな』

『そうだね。今度から一緒にお弁当食べない?』

だっていい人だもん。

『いいのか?…じゃ今度からそうするよ』

『なあ佑久って好きな人いねーの?康也も翔も』

優君…自分が彼女いるからって…

『俺は…まだいないよ…』

佑久いないんだーモテるからてっきり彼女いるかと思ったのに。

『じゃあ翔は?』

『いるよ…』

『誰?…っと聞いてもいいか』

『まだ教えねーよ』

『そっか…康也は?まあいなさそーだけど…』

『いるよ』

康也君いるんだー

翔の好きな人ってもしかして私…?でももう好きじゃないかも…

『いんのか!?誰?』

『小野坂みくだよ』

『え…?』

『ふへ?』

優君がピタッと止まる。

みくはお弁当を食べていて持ってた箸が手から落ちた。

『ええぇ〜!!!』

『ま…まじかよおい!み…みく返事は?』

優君焦りすぎ…

『わ…私は…』


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