空色
『おーい佑久!』

『あれ?みんなまでどうしたの』

『夏休み中暇か?』

『まあ何も予定は無いけど…何で?』

佑久が不思議そうな顔つきで聞いてきた。

『俺らさ康也ん家の別荘に行くんだけでおまえも来ねーか?』

『べ…別荘!?すげーな…いいのか?俺まで…』

驚いた様子の佑久。

そりゃそううだよね…

別荘なんて急に言われてびっくりしないほうがおかしいよ…

『いいって来いよ!』

『じゃあ行くよ』

『じゃあいつにする??』

『俺はいつでもいいぞ』

『じゃあー明後日とか?』

『分かった』

『待ち合わせ場所どこにするの?』

『じゃあ俺ん家の前の方がいいかな?』

『でも俺達康也ん家知らないよ』

友達の優君と翔まで知らないなんて…家にはよんでないのかな?

『じゃあみくに案内してもらえよ。こいつ俺ん家来たことあるから』

『えー!みく行ったことあるの!?』

そりゃ彼女だし…行かないのもおかしいかな…?

『でも1・2回だけだよ!』

『でも行ったんだよね〜』

顔が赤くなるみくに構わず池ちゃんが言った。

『でもみく。1・2回だけなのに案内できるの?』

『そりゃー案内出来ないほうがおかしいと思うよ…目立つし…』

“目立つ”?何で?

『まあとりあえず明後日な!』

『じゃあ帰ろう!』

『うん』

私達は校舎を出た。


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