空色
『わー…綺麗…』

『よしっしゃあ!早速泳ぐぜ☆』

そう言うと康也君は真っ先に海に入った。

『じゃあ俺も♪』

優君も行ってしまった。

そう言えば周りに一人も人がいないなー

何でだろ?…まぁいいや。

『じゃあ荷物はここに置いて…あとは武田さん。宜しくお願いします』

『かしこまりました』

『じゃあ泳ぐぞー!』

私達は走って海に行った。

みんなでバカみたいにはしゃいだ。

でも、すごく楽しかった。

『ふぅー泳いだなぁー』

『だねー』

私達はおもいっきり遊んだので疲れて座った。

『このあとどうする?』

『…とりあえず別荘に戻るか?』

『そうしよっか』

私達は立ち上がり別荘に戻ろうとした瞬間…

『アミィー!!』

急に誰かが私に抱き着いてきた。

『わあぁ!!』

後ろを向くとそこに居たのは私の友達の“加藤綾奈”だった。

『あ…綾!?何でここに…』

『すみませんがどちらさまでしょうか?ここは三橋家が買い取った島なのですが』

武田さんが言うと、綾は私から離れ、武田さんの前に立った。

『申し遅れました。私は“加藤綾奈”と申します。三橋様とは初めて会うのですが前に私の父がお世話になったそうです。ありがとうございました』

うわぁーさすが綾!礼儀正しい。

『あぁ!あの加藤様ですか。こちらこそお父様にはお世話になりました。では、なぜこの島に来たのですか?』

『遊びに来ました。アミたちがこの島に来るそうなので』

『そうだったのですか。では坊ちゃま達と十分お過ごし下さい。泊まる所はあるのですか?無いのでしたら私達の別荘などいかがでしょう?』

『では、お言葉に甘えて別荘に泊まらせていただきます』

え…?泊まる?綾が私達が泊まる別荘に…?


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