空色
『楽しそー』

『じゃ!決まりね』

『よし!武田、すぐ宝の紙を隠してくれ』

『かしこまりました』

『おう!』

武田さんは走って行ってしまった。

『じゃあ制限時間も決めたほうがいいんじゃない?』

『そうだなぁー…2時間くらい?』

『2時間で決まりね♪』

『あとさ!ペアも組まない?』

綾が提案した。ペアかー…楽しそうかも。

『いいんじゃない?』

『私もいいと思うよ』

『じゃあ…くじ引きで決めよっか。私くじ持ってるから』

そう言うと、綾は部屋に戻り、くじを取ってきた。

『説明しまーす。このくじは割り箸のしたに色がついてるから同じ色の人とペアっていうことで』

『じゃあさそっそくひこうぜ』

康也君が手を伸ばした瞬間綾が割り箸手で隠した。

『待って!…どうせなら、男女ペアのほうが盛り上がるんじゃない?』

『じゃあそうすっか!』

綾は半分の割り箸を康也君にわたした。

『じゃあ私これっ』

『俺はこれにしよ』

みんなでいっせいに割り箸を引っ張った。

『私は赤だ』

『俺は青だ』



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