空色
宝探し終了。

私達は別荘の前に集まった。

私達が集めた宝の紙を武田さんが集めて枚数を数え中。

『皆様数え終わりました』

『一位はどこ?』

池ちゃんがワクワクしながら聞く。

『1番多く集めたのは…綾奈様と翔様です』

『やったね翔ぅ〜♪』

そう言うと綾は翔に飛びついた。

ズキン…

私の心が痛みはじめる。…何で苦しいの?佑久を好きになるって決めたのに…

何で苦しいんだろ…

『一位のお二人にはなにかプレゼントをするのですが…何がいいですか?』

『…加藤が決めていいぞ…』

『え!?いいの?じゃあ……遊園地のペアチケットがいい!』

『かしこまりました。すぐ準備いたします』

遊園地のペアチケット…?まさか綾、翔と一緒に行くつもりなのかな…?

『何で遊園地のチケットなんだよ』

『だって翔との初デートは遊園地がいいもん♪』

綾が自信たっぷりに言う。

『翔と綾って付き合ってたの?』

『え…でも翔は…』

優君が何かを言おうとした瞬間綾が翔の腕を掴みピースしながら行った。

『そうでーす♪私達今日から付き合うことになりました。よろしくね☆』

『バカ!おまえかってに…』

『…そうなんだ…よかったね…』

空気を読んだのか、みくが小さい声だったけど“よかったね”っと言ってくれた。

私は絶対に言いたくなかったから…




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