空色
―ピピピピ…

目覚ましの音が部屋中に響きわたる。

手を伸ばし目覚ましを止めるとまた寝はじめた。

五分くらいたつとお母さんがドアを開けた。

『アミ、いつまで寝てるの!早く起きなさい』

お母さんに言われ起き上がる。

『朝食用意してあるから早く来なさいよ』

『はーい…』

ベットから離れるとクローゼットを開け、制服に着替えた。

階段を下りるといい香がただよう。

お父さんの飲んでいるコーヒーの香り。

椅子に座り朝食を食べ始める。

『ごちそうさま』

食べ終わると二階へ上がり部屋へ戻る。

バックを手に取りまた一階へ行く。

『じゃあ、行ってきます』

『行ってらっしゃい』

玄関のドアを開けると同時に隣の家のドアも開いた。

『『あ…』』

二人の声が重なる。

あの人たしか…宮本翔。

『…はよ』

宮本君は私に小さい声で挨拶をした。

『…おはよ…』

私も挨拶をする。

聞いたか聞いてないか分から無いけど、宮本君は私に構わず先に行ってしまった。

『宮本君も中学生だもんね』

学ラン似合うな…。

『あ!何言ってんだろ…早く行こっと』




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