空色
翔が北海道に転校する前の金曜日の放課後、私はみくに呼ばれて公園に行った。
公園につくと一人でベンチに座っているみくが居た。
『ごめんみくお待たせ』
『大丈夫私も今来た所だから』
そう言うとみくはニコッと笑った。
『で、何の用事?』
『アミに話さなきゃいけないことがあるの。…とりあえずアミも座って』
『うん』
隣に座ると、みくが話しだした。
『あのね…話したいことって言うのは前に私が言っていた“あの人”のことなの』
“あの人”…本当はずっと知りたかった。
けどずっと知らないふりをしていた。
『“あの人”…「中山瑞季」って言うの。私の幼なじみでいつも一緒に遊んでた。瑞希が好きだった。でも幼なじみだし…瑞希は私のこと仲のいい友達ってだけで、恋愛対象にはたぶんなれなかったと思うの』
真剣に話すみくの横顔をジッと見つめていた。
『ある日ね瑞希が学校に来なくなったの。瑞希のお母さんに聞いたら瑞希は病気で亡くなったって言われたの。ビックリしていきなり死んだなんて言われて信じられなくて瑞希が居るっていう病院に向かったんだ』
みくは目をそっとつぶった。
『病室に入ると顔に白い布がかかっていた瑞希がいた。手を触ると冷たくて気づいた時には病院の外に居た。告白もできずに瑞希がいなくなた…』
みくはそっと目を開けると目から涙がこぼれていた。
『だからアミにはこんな思いしてほしくないの!本当は翔が好きなんでしょ?』
『別に…もう翔のことなん…』
この瞬間みくは私の体をそっと抱き寄せた。
『アミ…自分の気持ちに嘘はつかないでね…私はありのままのみんなに優しいアミが好きだよ…』
みくの優しい言葉が心にしみてくる。
自然と涙がでてきた。
『じゃあ私は帰るね…』
そう言うとみくは行ってしまった。
ごめんね…みく心配してくれてありがとう。
でも私には翔に気持ちを伝える権利なんかないよ…
だってそんなことしたら綾も佑久も傷つけることになるし…
公園につくと一人でベンチに座っているみくが居た。
『ごめんみくお待たせ』
『大丈夫私も今来た所だから』
そう言うとみくはニコッと笑った。
『で、何の用事?』
『アミに話さなきゃいけないことがあるの。…とりあえずアミも座って』
『うん』
隣に座ると、みくが話しだした。
『あのね…話したいことって言うのは前に私が言っていた“あの人”のことなの』
“あの人”…本当はずっと知りたかった。
けどずっと知らないふりをしていた。
『“あの人”…「中山瑞季」って言うの。私の幼なじみでいつも一緒に遊んでた。瑞希が好きだった。でも幼なじみだし…瑞希は私のこと仲のいい友達ってだけで、恋愛対象にはたぶんなれなかったと思うの』
真剣に話すみくの横顔をジッと見つめていた。
『ある日ね瑞希が学校に来なくなったの。瑞希のお母さんに聞いたら瑞希は病気で亡くなったって言われたの。ビックリしていきなり死んだなんて言われて信じられなくて瑞希が居るっていう病院に向かったんだ』
みくは目をそっとつぶった。
『病室に入ると顔に白い布がかかっていた瑞希がいた。手を触ると冷たくて気づいた時には病院の外に居た。告白もできずに瑞希がいなくなた…』
みくはそっと目を開けると目から涙がこぼれていた。
『だからアミにはこんな思いしてほしくないの!本当は翔が好きなんでしょ?』
『別に…もう翔のことなん…』
この瞬間みくは私の体をそっと抱き寄せた。
『アミ…自分の気持ちに嘘はつかないでね…私はありのままのみんなに優しいアミが好きだよ…』
みくの優しい言葉が心にしみてくる。
自然と涙がでてきた。
『じゃあ私は帰るね…』
そう言うとみくは行ってしまった。
ごめんね…みく心配してくれてありがとう。
でも私には翔に気持ちを伝える権利なんかないよ…
だってそんなことしたら綾も佑久も傷つけることになるし…