空色
翔が北海道へと行ってしまった二日後私は放課後佑久を公園へと呼び出した。

『話しって何?』

『…急で悪いんだけど私と別れてほしいんだ…』

一瞬佑久はピタリと止まった。

『何で…?』

『翔が好きだから…転校しちゃったけど私、翔が戻って来るまで待ってるって約束したから』

『…いつ戻って来るか分からないのに…それにアミを泣かした奴なんかにアミを任せられるかよ!!』

急に佑久と顔つきが変わった。

私の心の奥底にズキズキとした痛みが広がってくる。

『でも好きだから!…私は翔を信じてる』


佑久はフウっと息を吹いた。

『分かったよ。いつかは言うと思ってたし、アミがまだ翔のこと好きなのは知ってた』

『そうなの…?』

『うん。じゃあ俺帰るね…』

『うん…じゃあね…』

ごめん佑久。

私酷く傷つけたね。

あんなに私のこと大事にしてくれたのに。

でまありがとう…佑久のおかげで翔への気持ちに気づけたから。


あと、綾のことだけど翔が電話で言ったらしい。

綾も傷つけたね…

ごめんね。

そしてありがとう…



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