空色
学校に着き教室に入る。

相変わらず静かだった。

席に座ると声が聞こえた。

『アミーおはよ』

『おはよー』

みくと池ちゃんだった。

『2人ともおはよう』

二人に挨拶をしたら。

一人の男子と目が合った。

あ…宮本君!?

同じクラスだったんだ。

『あれ?アミどうしたの?ボーッとして』

みくの声で我に返った。

『もしかして恋でもしちゃった?』

『え…』

『え?恋なの?』

みくが驚いた様子で聞いてくる。

でもそれに構わず私はまた考え込む。

“好き”

“恋”

別に好きじゃないし。

『アミー?』

ただ家が隣ってだけ。

『おーい…』

好きとかじゃない。

『アミー!』

池ちゃんが私の顔の前で手を上下に動かしまた我返った。

『もうどうしちゃったの?』

『ううん別になんでもない』

恋じゃない。

それに初恋だってまだなんだもん。

あ…。

また宮本君と目が合った。

ドキッ…

ん…?なんだろ今ドキッていっ…た…?

それより何で宮本君と目が合うんだろ…?

私が見てるのかな?

それとも宮本君が私を…?



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