好きな人争奪戦
ってか、その音だったらしく、ドアが砕け散っていた。
 ヒ~!!

そのトンカチ女も、怖い。
片手にトンカチ。
さらに、顔は息を切らしているのか、『ハァハァ』としている。

まるで変態の王子様だ。


でも顔は少し可愛かった。
 このこなら…。
とマシに思えた。
   しかしー…。


「あんた何よ!邪魔すんじゃあないわよ!!しかもココ、女子トイレよ!何は入って来てるのよ!!」
「うっせぇ!!現に、春も入ってんだからいいじゃねーかよ!!」

「春…ですってぇー!?呼び捨てにするんじゃないわよ!!」
 あれ…?この顔と声…。


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