好きな人争奪戦
時刻は10時58分。
まさにぎりぎりで、ゴールにつく。
そんな予想をしていた。
「あっ!」
途中で高木が俺の手を離す。
どうやら靴が脱げて、挫いていた。
「っ…先に行って…。」
「え…。」
「私は大丈夫。自分の足でゴールしたいの。頑張るから…。」
とあまりにも真剣な表情で言うものだから負けた。
「分かった。けど、俺も歩くよ。」
「いや、いいよ。北村くんが卒業できなくなっちゃう。」
卒業はしたいけれど、このまま彼女を置いて卒業できない。
ってか、彼女がいないと卒業できないし。
「高木がいないと卒業できないんだ。」
「他にもたくさん女の子いるんだから、頼んでみたらいいじゃない。」
「高木じゃないといけないんだ!…高木が運命の相手だから…。」
「北村くん…。」
「もし間に合わなくなったって、来年があるから…。また一緒にやればいいさ。」
「うん!」
俺は彼女と一緒に歩く。
まさにぎりぎりで、ゴールにつく。
そんな予想をしていた。
「あっ!」
途中で高木が俺の手を離す。
どうやら靴が脱げて、挫いていた。
「っ…先に行って…。」
「え…。」
「私は大丈夫。自分の足でゴールしたいの。頑張るから…。」
とあまりにも真剣な表情で言うものだから負けた。
「分かった。けど、俺も歩くよ。」
「いや、いいよ。北村くんが卒業できなくなっちゃう。」
卒業はしたいけれど、このまま彼女を置いて卒業できない。
ってか、彼女がいないと卒業できないし。
「高木がいないと卒業できないんだ。」
「他にもたくさん女の子いるんだから、頼んでみたらいいじゃない。」
「高木じゃないといけないんだ!…高木が運命の相手だから…。」
「北村くん…。」
「もし間に合わなくなったって、来年があるから…。また一緒にやればいいさ。」
「うん!」
俺は彼女と一緒に歩く。