ツンデレなお姫様!?
そんなことを考えながら、学校へ向かう。
あ、そういえば。
今日、裕也先輩と約束したっけ。
てゆうか、今日、学校あったの忘れてた。
まぁ、断ればいいことだし、いっか。
そしていつも通り、玄関で下駄箱に向かった。
「・・・、あれ?」
上履きがない。
なんでだ?
でも、その答えは案外簡単に思いついた。
あぁ、愁斗先輩と噂になったからか・・・。
まあ、しょうがないよね。
あの愁斗先輩だもん、他の女の子も好き、だよね・・・。
どうしてかな。
この嫌がらせは全然嫌でもないのに、涙が溢れる。
「先輩・・・っ、愁斗先輩ぃ・・・」
声を押し殺して、早朝の玄関で泣いた。