俺様彼氏の意地悪な唇(仮)




…と周りの志波ファン達が前へ進みだした。それと同時に志波くんの顔が露になる。





変にドキドキしてますけど…






「やっぱかっこいい…♪見れただけでラッキーだよぉ」






顔をポッと赤く染めて、両手を頬にあてがう美樹。








「また、今度だったらいいかな?」




「絶対だよぉ?約束だからねぇ」







ガラガラッ






「「あ!!!」」






美樹とあたしで声を揃えて、感嘆符三つ分の大きな声を出した。






「残念やったなぁ♪志波の前に俺っちゅー、男前がおるやろー?」






こ、こいつ…(怒)






「美樹…アンタの彼氏、趣味悪いよ…」





「ごめんねー、阻止しちゃって…。珍しく興味もったと思ったのに」





はぁ と大きくわざとらしいため息をついてみる。それはもちろん美樹も同じ。





目線はばっちりコイツにむけて。






「美樹の男、‘谷上 和哉’登場したったでぇ♪」
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