【詩集】僕らの世界
ここにいるのに
いないような気がして
あるはずはないのに
追いかけたりして
アタシはどこから来たの?
アタシはどこに居るの?
アタシはどこに向かうの?
いくら叫んだって
いくら泣いたって
誰も答えてはくれない
誰も助けてはくれない
永遠に変わらない
そんなものがあるのなら
人は信じるだろうか
人は愛するだろうか
愛だとか
恋だとか
いつか壊れちゃうものなら
そんなのアタシはいらない
いつか消えちゃう想いなら
知らぬまま死んでゆきたい
簡単に好きになれちゃうから
簡単に嫌いになれちゃうの?
容易く手に入れられるから
容易く捨ててしまえるの?
何でも信じちゃえるから
何でも裏切られちゃうの?
本当は解くより
結ぶ方がずっと難しいはずなのに
アタシはただ
忘れたくないだけなのに
この不確かで曖昧な
でも確かにここにある想いを
ただ水を与えただけで
咲いてしまう花たち
枯れないで
お願い
枯れないで
もう少し、信じてみたいんだ
こんな小さな世界でも
たった一つの
アタシの世界だから