屍都市
と、ポケットの中で携帯が鳴る。

「もしもし?」

華鈴が電話に出ると。

『もしもし、華鈴っ?』

少し切羽詰まった様子の理子の声が聞こえた。

「あー理子?どした?」

『どしたじゃないよぉ!華鈴今どこにいるの?』

「理子は?学校?」

『学校もゾンビだらけだったの!でも偶然居合わせた小野さんに助けてもらって…』

小野さん…あの看護師さんか。

あの人なら手当とかもできるし安心かな。

「理子が無事だったならいいや」

心からの言葉を呟く華鈴。

『華鈴!華鈴はどこいるの?』

「んー?臨海公園。これからね、ちょっとゾンビ発生の原因を突き止めようと思って」

『駄目よ!一人で危ない事しないで!私達も今すぐそっち行くから、華鈴はそこで…』

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