屍都市
今ならゾンビ達は華鈴に気をとられている。

理子達には手出しする事はないだろう。

理子と幸羽は安全にここから逃げられる筈だ。

「ノート…大事に持って脱出してよね。大スクープなんだから」

この状況でも、華鈴は笑顔を絶やさない。

その事が理子の涙を誘った。

だって…入学式の時に見せた、あの時の笑顔と全く同じだったから。

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